レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「彼女は、元カノなんだ。少し前に結婚した。だけど、偶然再会して、旦那の愚痴を聞いていて……ああいう事になってしまった。反省してる。すまない」
私の前で首を垂れる彼。
元カノ……。
行きずりというわけじゃないんだ。
彼の言葉は、私を益々苦しめる。
「本当に、すまない」
彼がこんな風に頭を下げるのを初めて見た気がする。
だけど……そんなことされたって。
だって、彼女は、「下手な女」って言ったのよ。
あの時だけの……1度きりの、関係じゃないはず……。
「彼女と、どうこうしようという気はない。華帆、最初から、俺とやり直してくれないか」
彼の口から、信じられないような言葉が飛び出す。
だけど……。
「修二さん。彼女とは何時から?」
私はそれを察知していたのかもしれない。
彼が冷たくなった、あのころから。