レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「おはよう」
そのままで皆に挨拶をする。
「あれ、華帆ちゃんどうしたんですか?」
「ちょっと調子が悪いみたいだ。医務室に行ってくるから、誰か」
「分かってます。やっておきます」
確か、朝、一つやらなければならない仕事があったはず。
彼が抜けるのは大きな痛手だ。そんな迷惑、かけられない。私、なんかのために……。
「あのっ、大丈夫ですから」
「じゃないだろ」
「それなら、一人で」
「なんでも一人でするな。ここは、俺が少し抜けたぐらいでガタつく部じゃない」
有無を言わせぬような鋭い言葉だったけれど、彼の顔はとっても優しかった。