レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「大丈夫か?」
「――はい。先に行ってください」
「行けるわけないだろ」
「でも、皆に見られちゃう」
「見られたら、ダメなのか?」
彼の言葉にハッとする。
修二さんとの付き合いは、彼の希望もあって、絶対に秘密だった。
だからデートもわざわざ遠くまで出かけていたし、一緒に会社に行くなんてこと絶対になかったし。
会社で会話を交わすことでさえ、ためらうほどの関係だった。
結局彼に支えられるようにして、会社までたどり着いた私。
情けない。
情けないけど、これが今の私。
彼は部に入る時も、私を支えている手を離さない。