レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「メール、読んでくれた?」
そんな修二さんの問いかけに、一言も話すことさえままならない私。
どうしたら、どうしたらいい?
何を言ったらいいのかさえ、分からないの。
そのとき、隣で見守ってくれていた深谷さんが、私の開いたほうの手を、ギュッと握ってくれた。
ハッとして、彼を見上げると、真剣な顔をして小さく頷く。
彼がいてくれる……。私は独りじゃない。
意を決して口を開いた。
「――読み、ました」
「話がしたい。会えないかな?」
「――はい」
結局、今晩彼に会うことになってしまった。
けれど、このままでは、私はどこにも進めない。ずっと避けては通れないんだ。
私の選ぶべき選択肢は、これしかなかったんだ。