レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「よく、頑張った」
電話を切ったと同時に、涙が溢れ出した私を見て、そう言う彼。
私が首を振りながら、両手で顔を覆うと、彼の腕が伸びてきて、やっぱり私を包み込む。
「大丈夫だ」
深谷さんのその言葉に、少しだけ安心する。
きっと、大丈夫。私の選んだ道は、きっと間違っていないはず。
修二さんときちんと話をして、前に進まなければ。
けれど……
私はこれから、どこに向かえばいいのか。
そのあと、どうなってしまうんだろう……。
そんな不安でいっぱいになるのは、やっぱり私が弱いからだろうか。
そんな私を見て、ここにいればいいと深谷さんは言ってくれたけれど、仕事に出てしまう彼の部屋に一人でいるのはためらわれて、部屋まで送ってもらうことにした。