Tricksters2ッ


 ゼンが無言で頷くと、画多社長は椅子の背もたれに寄りかかりニヤリと嫌な笑い方をした。



「結婚式は任せろ」


「場所はホテルヲータク。会場は抑えてある」


「今夜の部屋と着替えも用意しよう。車は?」


「いい」



「よし、わかった。警察はこっちで適当に何とかしておく、俺がして欲しいことはわかってるよな?」



「一回機会をセッティングするだけでいいか? 本人にも意思がある」



「かまわないよ」



 何の悪巧みだ? 聞いてるこっちが、ハラハラするようなやり取りだ。
 
 部屋の固定電話が鳴った。薄っぺらい受話器を持ち上げて、画多社長は短い返事で済ませた。



「警官が来る。裏の部屋に着替えを用意する。従業員用のエレベーターから逃げろ」


「ああ、サンキュ。行くぞ、淳一」



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