Tricksters2ッ
────タタタターン♪ タタタターン♪
げ、マジで結婚行進曲?
トリックスターズ全社員が集まった、披露宴会場。
三つの大きなシャンデリアが圧巻だ。
会場には生花が飾られて、いい香りがする。合コン一回で、どんだけ奮発してくれたんだ? あの社長。やっぱり、悪い人じゃないのかもしれない。
「ユカリさん……この席て、新郎の身内の席っすよね?」
「そうね、私なんて新郎のお母さんの席だわ。失礼しちゃう! それより、本当にこの会場にゼンが来るのよね?」
「はい、多分。昨夜からさっきまで一緒にいましたから」
「そうなの? なら、連絡してよ!」
「はい、でもユカリさんマークされてるみたいだし、出来なかったんですよ」
ユカリさんは、どことなく嬉しそうだ。半年は会えないと覚悟していたから、こんなに早く会えるなんて思ってなかったんだろう。
もちろん胸中は複雑だろうけど、何よりゼンに会えるのが嬉しくてたまらない様子。
ある意味、純愛だよな……素直で、泣けてくる。マジで幸せにしてやれよ。こんな良い人二度と現れないぞ? ゼンの野郎。