カタオモイ～特別な関係～
転入した先のクラスは一癖も二癖もある、
問題児の集まりだった・・・。

学級崩壊・いじめ・不登校・・・

ワイドショーで取り上げられているような事とは、無関係で育った私には衝撃だった。

しかもこのクラス、表面上は学年で一番と言えるくらい良いクラスの雰囲気があった。
私も正直、六年に上がるまでクラスの本質に気づけなかった。


だからこそ問題だった・・・。


その問題の中心にいた人物が、
後に私のライバルに当たる女の子である。

名前は『桐子』このクラスのボス。
裏番長と言ったほうがお似合いだろう。

彼女はいつも10人くらいのグループで動いているのだが、いつもその内の1人の女の子
がハブにされ、いじめられていた。

何日かしたらいじめられる子が変わり、
いじめられていた子もいじめに加わる。
その繰り返しで楽しんでいた・・・。

担任は見てみぬ振り・・・。

他のクラスの子も見てみぬ振り・・・。

もちろん転校したての私に出来ることもなく、見てみぬ振り・・・。

いじめの標的にならなかったのが不思議だが、あのグループと友達にもならなかった。

友達と言えるような子が1人も出来ないまんま、私は六年生に上がろうとしていた。

このクラスのみんなと共に・・・。
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表紙・目次

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