片想
『嘘、嘘。
チョット薬師サン困ラセテミタダケ』
呆気にとられた顔をするアタシを見て彼女は余計に笑う。
『ダッテ薬師サン、
最近ナントナク元気ナイヨウニ感ジタカラ』
そっか。
氷室さんはホント鋭い。
『アタシデヨカッタライツデモ話聞クカラネ』
そして明るく笑う彼女。
『アリガトウ』
つられてアタシも笑顔になる。
彼女の笑顔はそんな魔法もある。
『ッテコトデコレオ願イデキマスカ?
来週ノ講演会ノ前ロールナンデスケド…』
彼女はアタシにUSBメモリを手渡す。