綺麗な百合にも棘がある
翌日、なれないスーツを来て、出版社へ入った。

届け物をしたときは興味が先にたっていたが、今は緊張しか感じられない。

昨日、電話をくれた編集部行くと、机の上に色んなものが積み上げられ、その上に人が突っ伏している。

「あの、昨日お電話をいただいた、如月春緋です。編集長さんはどちらにいらっしゃいますか?」

「あー、来たの?」

奥のデスクに積み上げられた山の向こうから、黒髪の長身の男が立ち上がった。

「おはようございます、如月春緋です。今日からよろしくおねがいします」

「はいはい。月刊シードの編集長の北見克也だ。じゃあさっそく、担当の先生の所へ行ってもらうから」

「は?でもオレ編集の仕事内容を知らないんですけど」

「分かってるって、だからしばらくは前任者と一緒にやって仕事覚えれば良いから」
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