透明水彩
「美凪、過去の私によろしくね。そしてずっと、仲良しな幼なじみでいてね。」
「当たり前でしょ。あたし、未来でも藍香があたしの傍に居てくれて、本当嬉しかったんだよ。」
「あはは、照れるんだけど!」
ぎゅっと喰らった、久しぶりの藍香のハグ。
相変わらずの強さにタップすれば、藍香は離れて優しい笑みをあたしに向ける。
でもあたし、変わらない藍香が傍に居てくれて、未来に来たときも、本当に気持ちが落ち着いたんだよ。
「……過去の俺には、もう少しちゃんと美凪を見張ってろって伝えておいて。」
「…え、ちょ、理人!見張るって何それ。」
「冗談だよ。……元気でね。」
「ありがとう。」
理人には最初から最後まで、迷惑をかけてしまった。
この時代のあたしが理人と婚約していたのは確かに驚いたけれど、相変わらず頼りがいがある理人……、今改めて思えば、わからなくもない。