灰色の瞳~例えば異常者だとしたら~
むちゃくちゃにするのはむしろ
あたしの方だって
知らしめる必要があるね。
『ホントにあたしの生活は守られる?』
『ああ。ここに居ればな。』
男は余裕を見せながら長い足を
組みかえす。
『もしその条件をのめば…あたしは
あんたに抱かれるわけ?』
『それはキミ次第。あまりにも手を
やかせるようならそれもアリだな。』
薄気味悪い笑みを浮かべて
あたしを見る視線から
逃れるように目をそらした。
ヤツの思惑通りになるか、
ここから飛び出すか。
二つに一つ。
『あんた…何が目的なの?』
男は顔色一つ変えずに答える。
『さあな。とっさに動いたってだけ
かな。』
怪訝な表情で見つめると
フッと笑う。
その顔が無性にかんに障る。