¥報酬1000万円



しかし…







『…う………うわぁ!!』


その声に部屋にいた者が続々とトイレへ向かった。





『…あ゛ぁアァーー!!』
…ガシャン!!



『…二葉さん!何やってるんすか!』



二葉は何かにとりつかれたかのように拳で、さらに頭部で鏡を割っていた。

鈍い音と共に、鏡が甲高く割れる音、そして赤い血液を撒き散らしていた…


二葉を止められる人はいなかった…
そして二葉の狂気じみた行動は更に5分続き、気を聞かせた兵士が大量の包帯を持ってきたことで、ようやくトイレに静けさが戻る…





二葉は腕、顔や頭部、足の一部を包帯でグルグル巻きにして仕事場に戻ってきた。
よろけながらも肩で息をする…



『…あの二葉に投票しなかった奴全員に、この金をやるからな!分かったな!』

二葉を嘲笑する者たち、さらには客の中で交渉する者たちも現れ、二葉は絶望的な状況に陥った…





そして案の定…
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