¥報酬1000万円
『…………う……嘘だろ…!?…嘘だろ!なぁ!オーナー!!』
永井は顔をあげてオーナーに言った。
『………?』
『…なんで首を切ってんだよ!!なあ!!』
『…あら!言ったじゃない!……客に気に入られなかった者、票が少ない者は……『クビ』になる…って…!!』
オーナーの目付きが突然変わった。
こうして『居酒屋 ネック』が遂に牙を向け始めたのだった…
『…今のレバーと頬肉だ!』
『……えっ!?』
『…もうこれはねぇーんだ…。他の部分にしてもらえ…!』
自分の後ろに並んでいた背の高い男の渡した伝票には『レバー』と書かれていた。
『…3番テーブルの『頬肉』と『手羽先』だ…!!』
厨房から大きな声がしたのと同時に湯気に包まれた料理が出てきた。
…仕事の第二部となって 突如 肉系統の注文が殺到する…
料理が置かれた…
『……あ…あの…!…あれは…!?』
二葉に聞くと顔を暗くしながら言った。
『…さっき亡くなった人だよ…』
『……え…!!』
あまりの驚きに足がふらつく…
そう…
この居酒屋は、『クビ』になった者を食すことができる…