2度目の恋は、やさしい蜜の味
美月は大樹が女性に激しいキスをしている光景を目の当たりにした。


何かの見間違い……だよね?


美月は躊躇るすことなく真偽を確かめるためにインターホンを押した。


「はーい」


と言って、玄関のドアを開けて出てきたのは、とても魅力的な大人の女性だった。

女性は見たことのない若い女の子が立っていたことに首を傾げながら「あの、何か……?」と静かな声で美月に問いかけた。


わたし、今きっとすごい顔してるんだろうな。

でも、大丈夫。

涙は出ていない。

何か話さなきゃ。


そう思っているが美月は固まってしまい、何も言葉が出てこなかった。

そんな美月を見て、女性は戸惑いを見せていた。



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