新人女性騎手の憂鬱。因縁にカタをつける強い意志は風になって走ること。運命をかけたゴールはすぐそこだ!
「ねぇ、ストラップスター」

チラリと私を見る相棒。

「負ける訳にはいかないんだよ~。
だから…ね? 頑張ろうね!」

一瞬、鼻息を荒くして私を見るコイツ。

何故だか、笑ってるように見えた。



なんで!?

コイツには、コンビーフにされるっていう悩みがあるはずなのに…。



こうなりゃ勝つしかない。

だって
ストラップスターの命と勾玉奪還の使命があるんだもの。


絶対に負けてなんかいられない。

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