オレはそんな彼女に恋をした    ~地獄鬼の襲来!~ [完]

「別にかまわねぇーよ。ほら、かえんぞ。みんな待ってんだ」




その言葉にハッとして燐は出していた筆箱等を直した

まだ眠そうだったがよろっと立ち上がっり3人の近くに寄った



「待たせて悪い。帰ろうか」




そういってドアの外に出た燐たちに一人のメガネをかけた優男ふうの人物が近づいてきた

その人はどことなく燐に似ている



「燐!」



男は燐の名を呼び駆け寄った




「・・・焔(ほむら)兄?どうしてここに」




その男は燐の兄だっただった

桜獅 焔。燐の兄。現在20歳の温厚な性格の持ち主で今は大手会社の社長だ

桜獅家の三男でもちろん陰陽師




「ちょっと兄さんに用事があってね。そしたらまだ燐がいるって言うから一緒に帰ろうと思って」



そう言ってほほえむ焔

まるで燐とは違う性格だった

口調は丁寧で優しく、雰囲気も柔らかとしている

龍とも似ていない。
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