オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
しばらくしてあらかた片付いたときにピーンポーンという音が聞こえた
「はーい、どちら様ですか?」
燐が玄関のドアを開けながらそう言うと聞き覚えのある・・・
いや、聞き飽きたくらいのやつの声が聞こえた
なぜ休みの日にこいつの声を聴かないといけないのかと声の主の顔を見た
「リーン♪」
玄関にバッと入ってきて元気な声で燐の名を呼んだ
燐は明らかに不機嫌な顔をあらわにした
でもそれに卓は表情を一切崩さない
「卓・・・こんな休みの日になんだよ・・・」
うっとうしそうに見る燐
リビングから焔と龍も出てくる
「ぁ、卓君じゃないか。昨日ぶりだね」
「ん?卓が来てんのか?」
奥から2人が出てきて卓の前には桜獅家3人組が現れた
卓は龍と焔におはようございますと挨拶し、燐を指さして言った
「ぁ、龍さんに焔さん♪今日一日燐借りていいっすか?」