それは運命のいたずら
今日もなんてかっこいいんだ。奏哉先輩の周りだけ空気がキラキラして見えるよ
。
私、重症かも。
「そういえば昨日入って来た桐谷宙斗って人、奏哉先輩を生き写したくらい似て
ますね」
「そうかな?」
奏哉先輩は、いたずらっぽく笑った。
「自分のドッペルゲンガーと遭遇したら、近いうちに死ぬって言う言い伝えある
じゃないですか。あれ、本当なんですかね?」
奏哉先輩が死ぬなんて
絶対にやだやだやだっ!
「実杏ちゃん」
奏哉先輩はそう言うと、私の正面に立った。
「はっ、はいっ」
緊張のあまり、思わず吃ってしまう。
「宙斗と俺は正真正銘の兄弟だよ」
あはは。
なんの冗談なんだ奏哉先輩。
「私に嘘は通じません」