ガリ勉くんに愛の手を
「男が一回決めた事は最後まであきらめたらあかん!
結果がどうであれ、やるだけやってみ。」

(おっちゃん。)

「ベン、いいか。
相手にどう思われようと自分の気持ちをちゃんと伝えるんや。
真剣にぶつかってあかんかったらその時、きっぱりあきらめろ!」

「は、はい!」

そうだ。僕はまだ何もしていなかった。

それなのに諦めようとしている。

もう今までの臆病な自分とは違うんだ。

変わるんだ。

夢も道もみんな自分で切り開く。

そう決めたんだ!

「おっちゃん、僕やります。
佐奈さんにちゃんと告白します!」

「よし、それでこそ俺の子分や!」

(あの…いつから子分に?)

僕の一世一代の告白。

今までのモヤモヤがウソのようにすっきりと消えてなくなった。

(おっちゃん、本当にありがとう。)

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