ガリ勉くんに愛の手を
「佐奈!
たまには俺の話もちゃんと聞いてくれ。」
(おっちゃん…?)
おじさんのいつもと違う真剣な表情に佐奈も大人しく言う事を聞く事にした。
「お前、ベンにもうこの店来やんでええって言うたらしいな。」
「そうや、アイツいてても何の役にも立たんし、足手まといやから…」
「佐奈、ここの店主は俺や。
俺の許可なしに勝手にクビしたらあかんやろ!」
「そやけど、おっちゃん、いっつも肝心な事はうちに任せてこんな時だけ店主ヅラする気?」
(うぅ~、痛いとこ、突かれた。
あかん。ここで負けたらいつもと一緒や!)
「よ~、考えてみ。
ベンが店、来えへんようになって客の反応はどうや?」
それを言われて佐奈が急に黙り込んだ。
(確かに、おっちゃんの言うとおり…)
僕が来なくなってからまさか、客からこんな言葉が聞こえてくるなんて佐奈も思っていなかった。
―――――
「なぁ、あのメガネのお兄ちゃん最近、どないしたん?」
「ガリ勉くん、辞めてしまったん?」
「アイツのどん臭い姿見とったら、なんか楽しいわ。」
・・・・・・・
たまには俺の話もちゃんと聞いてくれ。」
(おっちゃん…?)
おじさんのいつもと違う真剣な表情に佐奈も大人しく言う事を聞く事にした。
「お前、ベンにもうこの店来やんでええって言うたらしいな。」
「そうや、アイツいてても何の役にも立たんし、足手まといやから…」
「佐奈、ここの店主は俺や。
俺の許可なしに勝手にクビしたらあかんやろ!」
「そやけど、おっちゃん、いっつも肝心な事はうちに任せてこんな時だけ店主ヅラする気?」
(うぅ~、痛いとこ、突かれた。
あかん。ここで負けたらいつもと一緒や!)
「よ~、考えてみ。
ベンが店、来えへんようになって客の反応はどうや?」
それを言われて佐奈が急に黙り込んだ。
(確かに、おっちゃんの言うとおり…)
僕が来なくなってからまさか、客からこんな言葉が聞こえてくるなんて佐奈も思っていなかった。
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「なぁ、あのメガネのお兄ちゃん最近、どないしたん?」
「ガリ勉くん、辞めてしまったん?」
「アイツのどん臭い姿見とったら、なんか楽しいわ。」
・・・・・・・