ガリ勉くんに愛の手を
「とにかく、俺の言う通りにしてたら間違いない。
俺に任せとけ!」

と言ってポケットから1枚の紙を取り出した。

「これを見ろ!」

「何ですか?」

その紙に書いてあった内容は…

曲がって読みにくい字。

「求愛・大作戦…?」

「そうや、佐奈を口説くための作戦や。」

(なんか、古臭い…)

「まず、第1段階の[告白]はなんとかクリアーしたな。」

おじさんはその項目に○をつけた。

「次は、第2段階や。」

(第2段階?)

その紙によると…


―プレゼント作戦―


「なんですか?
プレゼント作戦って?」

「女はプレゼントに弱いんや。
だから、佐奈が喜ぶモノを買ってプレゼントする。

そして…
「僕と付き合って下さい!」

って、男らしく申し込む。」


「ほ~、そんなにうまく行きますかね?」

「俺の言う通りにしてたら、大丈夫や!」

(同じセリフばっかり…)

僕は半ば強引におじさんの作戦に乗せられているような気がした。
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