ガリ勉くんに愛の手を
「じゃ、明日買いに行って来い。」

「えっ、どこへ?」

「そんなもん、この[ミナミ]歩いてたらどこでも売ってるやろ。」

確かに…

でも、広すぎてどこへ行けばいいのかよくわからない。

「あの~、佐奈さんはどんなモノをプレゼントすれば喜ぶんでしょう?」

「うーん、そうやな…
まぁ、普通の女の子やったらアクセサリーとか、香水とか…」

やけに詳しい。

「わかりました。じゃ、お店の人に聞きながら選んできます。」

「そうやな。

あぁっ!でも、佐奈は普通のプレゼントはあかんで。」

(え?)

「アイツ、変わってるから女の子っぽいのは嫌がると思うわ。」

「じゃ、どんなモノ?」

「そうやな…
変わったモノがいいな。」

(変わったモノ?)

ますます、想像つかない。

「なんせ、変わったモノやで。」

「変わったモノ…ですね。」

(変わったモノ…か。
そんなの喜ぶのかな?)

いつの間にか、おじさんは眠りについていた。

僕はプレゼントの事で頭がいっぱいで眠れそうもない。
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