ガリ勉くんに愛の手を
第11章 最後の決戦
[決戦の日]
オーディション当日。
今、僕とあゆ美はタクシーに乗って原宿にあるオーディション会場へと向かっている。
全国各地で行われた予選で1万人の中から選ばれた8人が最終オーディションの出場権を手にした。
出場者のほとんどがタレントやモデルだと聞いて僕は完璧にカヤの外におかれている気分だ。
横に座っているあゆ美は朝から落ち着かない様子で、忘れ物がないか何度も確認をしている。
当の本人である僕は本番当日になっても未だに実感がわかない。
本当に自分がオーディションにでるのか…?
向こうに着けば、嫌でも現実を受け止めなければならないだろう。
しばらくしてタクシーがビルの前で止まった。
「勉君、着いたわよ。」
「はい。」
僕たちは2時間も早く会場に到着した。
~CM恋人たちのXmas~
【君に伝えたい…】
オーディション会場
そう書かれた大きな看板が一際目立っている。
入り口に入ると、すぐに受付が並んでいるのが見えた。
「勉君、これを受付に渡して手続きをしてちょうだい。」
「はい。」
あゆ美からもらった受付票を担当者に差し出した。
「おはようございます。
受付票を確認いたしますので少々お待ち下さいませ。」
担当者はそう言って名簿と照合を始めた。
「では、この名札を付けて中へお入りください。
控え室は3階の【301号室】になっております。」
僕は名札をそのままつけようとしたが、なんとなく気になって念のために名前を確認した。
(えっ?違う!)
僕はすぐにそれを申し出た。
「あの~、名前が違うんですけど。」
「え?!」
受付の女性が困惑している様子だ。
今、僕とあゆ美はタクシーに乗って原宿にあるオーディション会場へと向かっている。
全国各地で行われた予選で1万人の中から選ばれた8人が最終オーディションの出場権を手にした。
出場者のほとんどがタレントやモデルだと聞いて僕は完璧にカヤの外におかれている気分だ。
横に座っているあゆ美は朝から落ち着かない様子で、忘れ物がないか何度も確認をしている。
当の本人である僕は本番当日になっても未だに実感がわかない。
本当に自分がオーディションにでるのか…?
向こうに着けば、嫌でも現実を受け止めなければならないだろう。
しばらくしてタクシーがビルの前で止まった。
「勉君、着いたわよ。」
「はい。」
僕たちは2時間も早く会場に到着した。
~CM恋人たちのXmas~
【君に伝えたい…】
オーディション会場
そう書かれた大きな看板が一際目立っている。
入り口に入ると、すぐに受付が並んでいるのが見えた。
「勉君、これを受付に渡して手続きをしてちょうだい。」
「はい。」
あゆ美からもらった受付票を担当者に差し出した。
「おはようございます。
受付票を確認いたしますので少々お待ち下さいませ。」
担当者はそう言って名簿と照合を始めた。
「では、この名札を付けて中へお入りください。
控え室は3階の【301号室】になっております。」
僕は名札をそのままつけようとしたが、なんとなく気になって念のために名前を確認した。
(えっ?違う!)
僕はすぐにそれを申し出た。
「あの~、名前が違うんですけど。」
「え?!」
受付の女性が困惑している様子だ。