ガリ勉くんに愛の手を
僕は病院を出て12時過ぎに家に着いた。
母とおばあちゃんは寝ずにずっと待っていてくれた。
そして今まで何をしていたのか厳しく聞かれたが今は答える気力さえもなくなっていた。
疲れがどっと出て無言のまま部屋へと上がって行った。
そして倒れ込むようにベッドに横たわった。
リビングから聞こえてくるおばあちゃんの怒鳴り声。
また母を責めているんだろう。
(ママ、ごめん…)
僕のせいで母が怒られている事はわかっている。
でも、今日はそっとして欲しい。
佐奈に何もしてあげられない自分が情けなくて…
もう勉強とか、医者とかどうでも良い。
佐奈がもとの元気な佐奈になってくれたら……
それだけが僕の望み。
いつの間にか僕は夢の中にいた。
母とおばあちゃんは寝ずにずっと待っていてくれた。
そして今まで何をしていたのか厳しく聞かれたが今は答える気力さえもなくなっていた。
疲れがどっと出て無言のまま部屋へと上がって行った。
そして倒れ込むようにベッドに横たわった。
リビングから聞こえてくるおばあちゃんの怒鳴り声。
また母を責めているんだろう。
(ママ、ごめん…)
僕のせいで母が怒られている事はわかっている。
でも、今日はそっとして欲しい。
佐奈に何もしてあげられない自分が情けなくて…
もう勉強とか、医者とかどうでも良い。
佐奈がもとの元気な佐奈になってくれたら……
それだけが僕の望み。
いつの間にか僕は夢の中にいた。