さくらシンドローム

会長以外の生徒会役員は、投票による上位4名によって話し合いで決められる。

同じクラスの人間の方が会長をサポートしやすいのではないかという理由で、進藤と矢神が副会長になった。

戸田はサッカー部に所属しており、引退までは部活に専念したい、引退したら受験勉強に専念したいという理由から、もともと会長になることは望んでいなかったようだ。

「どうしますかねえ。」

2年のときに会長をするというのは例外。だから、2年連続会長をするというのは今までなかった。

「まあ、投票次第でわたしが会長になるかわかりませんが…」

誰に相談しても「立候補すべき」と言われるのが目に見えていて、凜太郎は悩んでいた。

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