さくらシンドローム

「…あ、転校生の桐生くんですよね?」

「え、どこかで会ったことあるっけ…?」

「いえ…初対面ですね。私は生徒会長の…」

「『凜太郎』か!?」

「ええ。よくご存知で。」

これが学校一のモテ男!?

もっと背が高くて華やかで爽やかなイケメンを想像してたんだが。

思ってたよりなんというかこう…モサい。

「どうかしました?」

「いや、なんでも…」

「ところで、何故あなたがここにいるんです?」

「それは…」

「鍵かかってなかったですか?」

「あ、開いてたぞ!」

「あれ、かけ忘れましたかね。何か私にご用があったんですか?」

「えっと…それは…」

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