さくらシンドローム
「あ、いや、凜ちゃんにはさっき会ったんだよ。お前らに伝言があるって。」
「伝言?」
「会議室に行くってよ!今度の生徒総会の打ち合わせするから来いって!」
もちろん嘘。
「え?おかしいなあ。今さっきメールで生徒会に来てって言われたのに。」
「え、」
「まあなんらかの事情があるんだろ。ありがとうな、羽川。」
進藤は納得したようだった。
神様、仏様、進藤様!ありがとうございます!
まあ、このあとは優しい凜ちゃんにお願いして話合わせてもらって…
「あ、打ち合わせの資料、生徒会室にあるな。ついでに持っていくか。」
進藤が生徒会室のドアに手をかける。
あ…これ…やばい。