さくらシンドローム

「ああ、羽川君は彼の付き添いですよね?」

凜太郎が幸雄を指すと2人は首を傾げた。

「誰?」

「転校生の桐生幸雄君ですよ。」

「そうだったのか。」

「それならそうと言えばいいのにー。」

3人は俺らを置いてきぼりにして話し合いをしていた。

瑞樹は幸雄に小声で話しかける。

「お前、凜ちゃんになんて言ったの?」

「転校してきたから挨拶に来ましたー、って言ったら信じてくれた。」

「まじか。」

「楽勝。」

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