さくらシンドローム

瑞樹は2人に無理矢理引きずられて生徒会室に足を踏み入れた。

「凜太郎ー。あ。」

本棚の前には幸雄と凜太郎の姿があった。

「羽川、なんで嘘ついたの?」

矢神の笑顔が怖い。

凜太郎が3人の存在に気づいた。

「あ、進藤君、矢神さん、わざわざ足を運んでいただいてすみません。この件なんですが…」

凜太郎は幸雄と瑞樹を気にせず話を進めようとする。

「凜太郎、なんか羽川が生徒会室前うろついててあやしかったんだけど。」

矢神がチクリやがった!

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