さくらシンドローム


「こんなもんですかね。進藤君、矢神さん、ありがとうございます。教室戻っていいですよ。」

「そうか?」

「お疲れー。」

「お疲れ様です。」

3人の打ち合わせは終わったようで、進藤と矢神は教室に戻って行った。

凜太郎は幸雄と瑞樹の方に向き直る。

「お待たせしてすみません。」

「いや。」

「ところで、用事ってなんでしょうか。」

「え、だから、挨拶に…」

「本当の目的はなんですか?」

「「…。」」

凜太郎は微笑んでいた。

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