Luck TesT
「そうだ、葵…!」

自分がここにいるということは、もしかしたら葵の身に何かあったかも知れない。

「携帯…って、俺の携帯どこにあんだ?」

痛みをこらえて、ベッドから起き上がる。
点滴ももう必要ない。
そう思い、勝手に針を抜いた。

体に取り付けられていた電極をはずすと、自分とつながっていた心電図モニタが、ピーっとけたたましい音を発した。

「うわ、やべ!」

なんとなくまずいことをした気がして、慌てて心電図の電源を落とす。
部屋には、母につながれた心電図モニタからの音だけが響き渡る。

「これからどうしたらいいんだ?」

とりあえず、まずは葵と連絡をとることが先決だ。
そう思い、そっと部屋を抜け出した。

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