ちょこれーと



「紗依さん?」



頭上から、やさしい声が聞こえる。


「な…何?」



「待たせてすみませんでした。怒ってますか?」


「べ、別に待ってないし!たまたま、一人になっちゃって暇だったからあそこに寄っただけだし」



「紗依さん、うそ下手ですね」



可笑しそうに、青柳君が笑う。
つられて、顔をあげた。



「あ、やっと上向いた。」



「嘘、じゃない…よ」



「あの店、待ち合わせの人だけ、窓側に座らせてくれるんですよ…ランチも夜の居酒屋の時も」



「え…」



言葉が出なくなった…




< 21 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop