ちょこれーと
「紗依さん?」
頭上から、やさしい声が聞こえる。
「な…何?」
「待たせてすみませんでした。怒ってますか?」
「べ、別に待ってないし!たまたま、一人になっちゃって暇だったからあそこに寄っただけだし」
「紗依さん、うそ下手ですね」
可笑しそうに、青柳君が笑う。
つられて、顔をあげた。
「あ、やっと上向いた。」
「嘘、じゃない…よ」
「あの店、待ち合わせの人だけ、窓側に座らせてくれるんですよ…ランチも夜の居酒屋の時も」
「え…」
言葉が出なくなった…