ちょこれーと
「紗依さんがいいんですよ。自信持ってください」
寝ていたとばかり思っていた彼が、急に瞳を開けて、そう言った。
「あ、青柳くん?」
「今度はちゃんと覚えてますか?」
「え…えっと…はい…」
「どうでした?」
「な、、、何が?」
「試してみて、ですよ?」
「青柳君、意地悪…だよね」
「紗依さんこそ、素直じゃないですよね」
そう言って、にっと笑う彼はなんだか、ちょっとだけ年上に見えて…
「もう一回、試します?」
なんて言葉に…
「うん」
とか、答えていた。