俺様ヤンキーに愛されて。~third~
華は目がパンパンに腫れていつもの綺麗な顔とは全く違う顔になっている。
あたしは普段からヒドイ顔だから想像出来ないくらいの凄い顔になってるんだろうなぁ。
「あ、そうだ」
「………え?」
華が急に笑う事をやめたからあたしも笑っていた顔を元に戻す。
華は自分の手のひらをあたしの前に差し出した。
「…………あ……」
華の手のひらには白金から貰った指輪が乗っている。
「は…華……」
「もう取られちゃダメだよ?」
「う…うん……」
華は泣きそうなあたしの手に指輪を優しく握らせた。
指輪が自分の元に戻ってきた安心感からか流れ落ちる涙が自分の足にポタポタと落ちる。