夕 月 夜

「ねぇねぇ健太郎。
公園寄ろうよ(・∀・)」

「え?
少しだけな」

「わーい(-^∀^-)」


ふらりと、帰り道の途中にある小高い丘の公園に立ち寄った。

無邪気な彼女は、自転車から降りるとブランコへまっしぐら。


ガキだなぁ…。と思いながらも、隣りのブランコに彼は座った。


「月 綺麗…。
教室から見たのより、大きいね!」

「だな(^-^)」


月が大きく見える丘。
隣りに居るのは、ブランコに揺られる彼女。

風になびくサラサラな髪が、美しかった。


「・・・?何(・ω・)」

「ん?ただ見てただけ///」

「ふ~ん、変なの」


魅入ってた。なんて、恥ずかしくて言えないお年頃。


「あ!そういえば…
今度、俺の兄さん結婚すんだ(^∀^;)」



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