無糖恋愛模様。
「何してるの?」
「…ん、」
少女はうつろな目をうっすら開いたが
何も言葉を発さなかった。
「ちょっと…大丈夫?」
「…だれ?」
大きな二重の目は
俺の目をじっと見つめていた。
よく見ると頬が微かに赤い。
「…熱、あるんじゃないの?」
「…そうかもね。」
少女は何かを諦めたような笑みを浮かべ、
俺の質問に受け答えする。
…このままにはできない。
話しかけてしまった以上
放っておく事はできなかった。
