君がくれたもの
「元気してるか?瞭我。平日電話にでれるってことは、あんたまだちゃんとした仕事見つけてないのかね?」
相手は父だった
「おっとー。久しぶり。いや仕事は平日休みなだけ。ちゃんとやってるさー。」
「そうか。あんた宛てに手紙たまってるさ。なんかの業者とか市役所区役所からとか…」
「わかった。
絶対に封は開けないでね?今から言う住所にまとめて送ってほしい」
「また引っ越したのか。」
「色々あるんだよ。いいから紙とペン用意して。」
瞭我はそう伝えると住所を言い、たわいもない話をして電話を切る。
瞭我は沖縄県出身で各地を転々とし、工場やパチンコ屋などをして現在は生活をしている。
(はぁ…おっとーが言ってた業者って多分あれだろうな…
…やはりしつこいな。どうしようもないしほっとくか…。)