君がくれたもの
「俺それ見たらさ…結構酒も入ってたし、すげぇ翔太にムカついて
頭に血が登って…
気がついたら走りだしてて…」


「んで、案の定さ…走って翔太の車のとこついたら
車を発進させる寸前でさ。
ドアを無理やりあけて翔太を引きずり出して


あとはサチちゃんも見てた通りの結末。」


サチは瞭我を真っ直ぐみつめて


「なんで?そんなこと………」


「わかんない。本当にわかんない。とにかく純粋にムカついたんだ…俺、幸を連れてきた責任もあったし」


「………私の為にごめんね。友達同士なのに。」


「しょうがないよ。あいつも悪いし。サチちゃん守れてよかったよ。」



「ありがと」


「あ…やっぱアバラやばいかもしれない。ニーダとトドウ呼んでくれる?」


「わかった!待っててね!」


サチは瞭我にそう伝えると砂浜を必死に走った。




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