君がくれたもの
喧嘩の理由
「う…うん…ほっておけるわけないじゃん。
状況もわからなかったし。
アバラ骨折れたの?病院いかなきゃね。すぐニーダとトドウ呼んでくるから。」
「うん。…あとででいいから。」
瞭我くんはあたしの肩をを掴むと
いきなりだったけど…優しく私を抱き寄せた
ドクン。
今度は勘違いでもなんでもなく。
胸が鳴った。
どんなに男に抱かれてもなんとも思わなかった私が
軽く抱きしめられただけで…
胸が苦しくしめつけられて
何も言葉がでてこなかった。
瞭我くんがゆっくり話し始める
「ごめん。こんなことしてる場合じゃないんだけど…」
「…………」
「…喧嘩してごめん。サチちゃんがさ
かなり酔っ払ってるってあやちゃんから聞いて、心配で様子見に行ったら…」
「遠くでね、翔太がサチちゃんをお姫様だっこして自分の車に乗せるとこ見て………………
あいつ女に手が早いトコあるから…」