最後の恋
さすがの私もちょっと傷つく。
あんまりいい気はしない。
結構、いやかなりショックだった。
忙しく仕事をこなしながらも、どこかうわの空だった。
思い出したくないあの二年前のことが、頭の中で何度もちらつく。
『ごめん、莉奈よりもその子のことを好きになっちゃったんだ。別れてほしい』
サトルの冷たい言葉が…頭の中で何度もリピートされる。
信じられなかった。
結婚を見据えて付き合っていた相手に、浮気されただけでもありえなかったのに。
そっちに乗り換えるように、長く付き合っていた私をバッサリと切り捨てたことが…
本当にあの頃は、信じられなかった。
泣いて泣いて泣いて。
毎日泣いて。
それでもどこかで信じてて。
絶対に戻ってくるって信じてて。
だけど…
別れてから二年。
サトルからは何の音沙汰もなかった。
なのに昨日のあの電話は何?
二年ぶりに電話をしてきたと思ったら、唐突にあんなこと言ってきて…
どういうつもり?