最後の恋
「もう、泣きすぎだって莉奈…」
そう言いながら、隣に座るサキも真っ赤な目をして泣いていた。
「サキだって泣いてるじゃん…」
「莉奈の涙には負けるよ…」
「ふふっ、化粧ボロボロになっちゃってるね、私達」
「せっかく久しぶりに化粧に時間かけたのになぁ」
私達は泣きながらお互いの顔を見て笑い合った。
エリとサキが、私にとって本当に大切な友達なのだということを改めて感じることが出来た今日のこと。
私はきっと、これからもずっと忘れない。
新しい思い出が、またひとつ増えたエリの結婚式。
いつか一緒に振り返って、あの時はああだったねとか、こうだったよね、とか。
懐かしく思い出せる日が来るまで。
ずっと変わらない私達でいようね。
おばあちゃんになっても、
ずっとずっと…今のまま、私の親友でいて下さい。