最後の恋




『ま、まだ居たんだ?もう帰ったと思っ…』




そう言いながら、くるっと振り返った私。





『っていうかコレ、どうぞっ』


『えっ?』




すると目の前に立つ椎名はニコッと笑いながら。




『気休めやけど、カイロ。めっちゃ寒いからソコのコンビニで買ってきました』




そう言って、私の手に温かいカイロを掴ませた。




『あ…りがと…』




冷たい指先が、温まっていく。



っていうか顔まで…

なんだか熱い。



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