初恋カフェオレ
そのままぐんぐんと背丈と髪だけ伸びていき、なんやかんやで高校生。
高校生活は流石にお洒落に目覚める子、『恋』に目覚める子が増加した。
私は寝坊してバスに乗り遅れた子供のような感覚を味わう。
ガールズトークなる、恋バナには入れない。
ファッション雑誌を見てもかくんと首を横にかしげる。
つまらない。
あの子、おもしろくない。
男に媚びすぎ。
よく陰口をざわざわと言われたものだ。
仕方がないじゃないか。
君たちと気が合わなければ男子と合わすしかあるまい。
内心では草を引き抜きながらブチブチ言ったものだ。