トリプルトラブル【完】
 その恋のキューピットになったのが沙耶だった。

望んでもいないのに……

こうなることなど予想もしていなかったのに……

結果的に沙耶は、珠希と正樹の出逢いを演出したことになったのだった。


沙耶も姉の後を追い、ソフトテニスの前身軟式テニスの道に入ったのだった。


偶々同じ日に姉の珠希も試合をしていたのだ。

インターハイの予選会に一年生が出場する。

沙耶もそれほど凄い名プレーヤーだったのだ。


正樹が応援に行ったのは、沙耶の所属しているクラブだったのだ。


それも沙耶が頼んで……


だから沙耶は、ずっと後悔していたのだった。


『正樹さんは先輩の応援に来ていたの。学校は違っても同じ町の仲間として意気投合して』

美紀にはそう言った。

自分から頼んだなんて言えなかったのだ。


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