トリプルトラブル【完】
「私は花火大会の日に美紀ちゃんの中に珠希姉さんを感じたの。そして美紀ちゃんと話をして全てを悟ったのよ。お義兄さんを助けるために憑依したのだと」
沙耶はやっと言った。
「俺は最初ヘアースタイルのせいだと思っていた。珠希の誕生日に何時ものように髪を下ろした美紀が、珠希と重なっただけだと思い込もうとしていたんだ。余りにも苦しくて」
正樹は泣いていた。
バレンタインデーの夜。
美紀の襲撃を受けた時、無理やり抑えた身体が疼く。
正樹は未だにあの日の自分と戦っていたのだった。
沙耶はやっと言った。
「俺は最初ヘアースタイルのせいだと思っていた。珠希の誕生日に何時ものように髪を下ろした美紀が、珠希と重なっただけだと思い込もうとしていたんだ。余りにも苦しくて」
正樹は泣いていた。
バレンタインデーの夜。
美紀の襲撃を受けた時、無理やり抑えた身体が疼く。
正樹は未だにあの日の自分と戦っていたのだった。