トリプルトラブル【完】
 「苦しいんだよ、美紀を見るのが。傍にいられると珠希を感じて」

正樹は激しくテーブルを叩いた。
その手を沙耶は止めた。


「自分を傷付けてどうするの? お姉さんが悲しい思いをするでしょう? ねえ、思い出してみて、自分が何故生かされたのかを」


「生かされた!?」

正樹のその言葉に沙耶は頷いた。


「お義兄さんは、お姉さんに生かされたたの。お義兄さんに生きていてもらいたかったからよ」



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