トリプルトラブル【完】
 「お義兄さんは、真面目過ぎるほど真面目だと思うけどな。だから美紀ちゃんが好きになったのよ。堂々と告白したら」

沙耶はウィンクをした。




「それともう一つ気になることがあるんだけど。あのーもしかして、美紀ちゃんの中にお姉さんを感じていない?」

沙耶はきっぱりと言った。

正樹は頷いた。


「やっぱり……。実は私も感じていたの。美紀ちゃんには姉も憑依していると思うのよ」


「だから、一生懸命世話をやいてくれたのか?」


沙耶は頷いた。


「あの事故の時、きっと美紀ちゃんに……。だってお義兄さんに生きていてほしかったからよ。でも……」
そう言って沙耶は少し口ごもった。
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