トリプルトラブル【完】
「そうか、俺はあの時生かされたのか。俺はさまよっていた。生死の狭間で漂っていた。傍に珠希がいなくて探し回っていた。その時に見た気がする。誰かが珠希の霊に寄り添っていたのを。追いかけたけど見失って目覚めたんだ」
「あっ、もしかしたらその時かも知れない。美紀ちゃん突然意識不明になって倒れていたわ」
「その時に美紀に憑依したのかな?」
「解らないけど、きっとそうね。結城智恵さんが迎えに行ったのよ。二人で見守ろうって……。ほらやっぱりそうでしょう? やっぱり美紀ちゃんの中には、姉と結城智恵さんが居るのよ」
沙耶はそう言いながら、正樹の手を強く握った。
「でも……だからって、俺でいいはずがない」
それでも正樹は決意出来ずにいた。
「あっ、もしかしたらその時かも知れない。美紀ちゃん突然意識不明になって倒れていたわ」
「その時に美紀に憑依したのかな?」
「解らないけど、きっとそうね。結城智恵さんが迎えに行ったのよ。二人で見守ろうって……。ほらやっぱりそうでしょう? やっぱり美紀ちゃんの中には、姉と結城智恵さんが居るのよ」
沙耶はそう言いながら、正樹の手を強く握った。
「でも……だからって、俺でいいはずがない」
それでも正樹は決意出来ずにいた。