トリプルトラブル【完】
 「やめて下さい。そんな事考えたこともない」
正樹は頭を振った。


「いいえ、きっとそう。いくら血が繋がってないと言ってもねー。実は私本当は、美紀ちゃんはあなたの本当の子供じゃないかと疑ってるのよ!」
沙耶は興奮していた。


「違います!」
思わず声を荒げる正樹。


(――ここしかない!)

秀樹は何も聞いてない振りをして、車をノックした。


「お、秀樹か」
正樹は車のドアを開けた。
秀樹は助け舟になれたようだった。


「すいません。実は今日は誕生日なんです」
正樹は沙耶に会釈して車を降りた。


「えっ!誕生日って、もしかしたらママの?」


「ん、お前知らなかったのか?」
正樹は笑った。
沙耶も気付いていなかったようで、車から降り早足で帰って行った。




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